祝日

2006年11月23日
朝から
発表の準備のために
学校へ。




朝まで
飲んでいたので
眠たかったけど
そんなこと
言ってられないもの。





玄関を出ると
かずちゃんがいた。
車に乗り込む途中だった。





学校へ行くと
言うと
送ってやる、と
微笑んだ。





何か言うときに
微笑むくせが
とても好き。





車の中で
教授からいただいた
学会の話をした。





かずちゃんとは
研究室は違うけど
大学も同じだから
それがどれほど
名誉なことなのか
分かってくれると思った。





「お前すごいなぁ!
 そんな風に見えないのに(笑)」





そう、そうなの。
よく言われるの。
ぼーっとしてるから?





「いつあるの?
 おれも見に行くよ」





顔をくしゃくしゃにして
嬉しそうに
話してくれた。





やっぱり
喜んでくれた。





嬉しいな。
楽しいな。
今日も頑張れそうだ。







「今からどこ行くの?」





あたしは
きっと
浮かれていた。





浮かれていたから
気付かなかった。






「映画行くんだ、あいつと」







あぁ。
そうか。
そりゃそうだよね。
祝日の朝から
出かけるなんて。





聞かなきゃよかった。
なんて。





世間話をしながら
心で思うのは
別のこと。





あたしが
この車を降りたら
彼女の所へ
行ってしまう。




あたしが
座っている
この席には
彼女が座って





二人で
色んなものを見て
話して
恋人らしいことを
するんだ。





学校、
着かなきゃいいのに。





すごいながーい
渋滞ができて
身動きとれなくなったら





そしたら
狭い車内で
かずちゃんと
二人っきり。





だけど
悲しいほど
あっけなく
到着。





手を振って
別れた。





祝日なんて
いらないよ。

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